
はじめに
マラソンや長距離走でタイムを更新したいと願うランナーにとって、最初にやるべきことは「現状把握」です。これは地味に感じられるかもしれませんが、最も重要なプロセスです。
YMD NEXT × RUNでは、最初のこの部分にもっとも時間をかけています。
「自分のことはわかっている」と思っていても、意外と曖昧だったりしませんか?
感覚ではなく、データとして“見える化”することが、自分を変える第一歩になります。
まずは現状を把握し、次のステップ”目標設定”につなげていきましょう。
目標設定についてはこの記事を!
▶自己ベストを出すためには!ランナーのための目標設定完全ガイド

38歳3児のパパランナー。
2011年に現役を引退。地元に戻り、香取小江戸マラソンや地域イベントにも積極的に参加。会社員をしながら市民ランナーとして活動。YMD NEXT×RUNの指導をオンライン中心に展開中。
【実績・経歴】
・山田中学校
県大会優勝、県駅伝優勝
・市立船橋高校 (体育科専攻)
県大会優勝、インターハイ出場
・駒澤大学 (文学部心理学科専攻)
2009年箱根駅伝第4区出場、関東インカレ決勝進出
・富士通
大田原マラソン第3位、パリマラソン17位(アジア1位)
① タイムの分析:記録はすべての基準
まずはレースタイムを整理しましょう。良かったときだけでなく、悪かったときのタイムもあえて出すことが重要です。なぜなら、成長のヒントは失敗の中にこそあるからです。
- 自己ベスト:〇分〇秒
ラップペース(各〇kmごと・平均)、天候、気温、どんなモチベーションだったのか - シーズンベスト:〇分〇秒
ラップペース、天候、気温、どんなモチベーションだったのか - ワーストタイム(あまり出したくないけど…):〇分〇秒
ラップペース、天候、気温、どんなモチベーションだったのか
②1日のやっていることを書き出してみよう
1日のやっていることを書き出し「自分の1日の使い方」を見直すしましょう。
●ステップ1:1日の生活を洗い出す
睡眠・仕事・食事・自由時間など、すべての行動を時間単位で書き出し、グラフ化する。
●ステップ2:やめるものを整理する
新しい習慣を始めるには、何かを手放す必要があります。
行動を以下に分けて整理してみましょう。
- やめられる:SNS、ダラダラ時間
- 頑張ればやめられる:ゲーム、長すぎる自由時間など ※ここを追及してみよう!
- やめられない:仕事、家族時間、食事など
●ステップ3:頑張ればやめられる。を、工夫で抑えていこう
例:ゲーム機は都度しまう、SNSはアプリ削除、目標を壁に貼る など
好きなことを“めんどくさい仕組み”を作って行動を自然に抑えるのがコツです。
このプロセスを通じて、「練習する時間は自分でつくる」ことができるようになります。にかをやるってことはなにかをやめなければならない。
③練習頻度の確認:できる(できていた)とき・できない(できなかった)ときを見える化
練習ができるときと、できないときの違いをはっきりさせましょう。仕事や家庭の状況、気分、体調…ランナーにとって、練習の「波」はつきものです。
練習ができていた時期の傾向
- 週あたりの練習回数:〇回
- 練習時間:〇時間/週
練習ができなかった時期の傾向
- 週あたりの練習回数:〇回
- 練習時間:〇時間/週
月ごとの練習状況(例)
家族のイベント、会社の繁忙期、練習の時間が確保できる時期に傾向があると思います。書き出しましょう。
私の場合ですと、11月から3月が仕事の繁忙期なので、なかなか練習時間はが確保できません。
逆に6月から9月は練習時間が確保できるので、距離、質ともに稼ぐ時期です。
これであれば、自己ベストを狙う大会は10月or11月に設定する。などの戦略が立てられます。
月 | 練習頻度、充実度、練習の目的、 |
---|---|
4月 | △ 質メインの練習から徐々に量を増やしていく |
5月 | ○ 質と量をバランスよく |
6月 | ◎ 走り込み |
7月〜9月 | ◎ 走り込み |
10月 | △ 質を上げていく (狙う大会) |
11月〜3月 | × 質メインの練習 |
④練習内容の分析:バランスと質を見直す
練習は「やっているつもり」ではなく、どんな質・頻度でやれているかが重要です。以下の項目ごとに、現状できている強度や頻度を記録、分析してみましょう。
- インターバル走:〇回/月(強度:〇)
- ロング走:〇回/月(距離やペースの目安)
- ペース走:〇回/月(距離やペース)
- ジョグ:〇回/週
- 筋トレ:〇回/週
※「練習できていた時期」「できていなかった時期」ごとにも分けて記録しておくと効果的です。
分析をするために、練習日誌は必須!この記事もどうぞ!
▶ランナーの練習日誌の書き方|パフォーマンス向上と継続の秘訣を徹底解説!
⑤コンディション管理:身体と心の土台づくり
強くなるためには、練習だけでなくコンディションの管理が不可欠です。日々の状態、把握できてますか?体調が崩れる前に対処できるようにしましょう。
- 休息の質:しっかり休めているか
- 体調管理:風邪やケガなどの頻度、兆候
- 食事管理:体重や体脂肪率の推移、栄養バランス
- 月経周期と体調の関係(女性の場合)
- 睡眠時間と疲労感:目安として記録する(例:毎日〇時間、疲労レベル〇/10)
食事についてまとめた記事がありますので、こちらの記事をぜひ読んでください!
▶【完全版】ランナーのための食事法|初心者からサブ3ランナーまで実践できる栄養戦略
女性向けにこの時期もありますので、読んでみてください。
▶女性ランナーのための食事術|貧血予防・ホルモン対策・美容と走力の両立まで完全解説!
睡眠と休養についてはこの記事を!
▶ランナーにおける休息と睡眠の重要性|走力を伸ばす“休む勇気”とは?
まとめ|“ぼんやり”から“見える化”へ
「なんとなくわかっているけど、言語化・数値化はしていない」
そんな状態から一歩抜け出すために“現状把握”は自己ベスト更新のスタート地点です。
YMD NEXT × RUNでは、選手ひとりひとりの「今」を細かく見つめ直し、最適な練習計画・目標設定・次の戦略へとつなげていきます。まずは一緒に、あなた自身を見つめ直してみませんか?
自己ベストを出すためにすべてをまとめた記事がありますのではこちらをどうぞ!
▶【更なるステージへ】自己ベストを達成するための10ステップ|確実に成長させるための行動完全ガイド
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