フルマラソンでサブ4(4時間切り)を目指すには、日々の練習に加えて「どんなシューズを選ぶか」が非常に重要です。適切なランニングシューズは、フォームの安定やケガの予防につながるだけでなく、レース本番での走りやすさやタイムの向上にも大きく影響します。
しかし実際には、

・どのブランドが自分に合っているのか分からない
・トレーニング用とレース用でどう選び分ければいい?
といった悩みを抱えているランナーも多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな悩みを解消するために、アシックス・NIKE・adidas・ニューバランスという人気4ブランドから、サブ4を目指すランナーにおすすめのトレーニング用・レース用シューズをそれぞれ2足ずつ厳選してご紹介します。
各シューズの特徴・価格帯・耐久性・おすすめポイント・注意点を解説していますので、「自分にぴったりの一足」を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてください。


38歳3児のパパランナー。
2011年に現役を引退。地元に戻り、香取小江戸マラソンや地域イベントにも積極的に参加。会社員をしながら市民ランナーとして活動。YMD NEXT×RUNの指導をオンライン中心に展開中。
【実績・経歴】
・山田中学校
県大会優勝、県駅伝優勝
・市立船橋高校 (体育科専攻)
県大会優勝、インターハイ出場
・駒澤大学 (文学部心理学科専攻)
2009年箱根駅伝第4区出場、関東インカレ決勝進出
・富士通
大田原マラソン第3位、パリマラソン17位(アジア1位)
ランニングシューズ一覧
GEL-CUMULUS 26 | GT-2000 12 | MAGIC SPEED 3 | NOVABLAST 4 | Pegasus 41 | InfinityRN 4 | Zoom Fly 5 | Vaporfly 3 | Supernova Rise | Solarcontrol | Adizero Boston 12 | Adizero Adios 8 | Fresh Foam X 880 v14 | FuelCell Propel v4 | FuelCell Rebel v4 | FuelCell SuperComp Pacer | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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用途 | 練習 | 練習 | レース | レース | 練習 | 練習 | レース | レース | 練習 | 練習 | レース | レース | 練習 | 練習 | レース | レース |
メーカー | アシックス | アシックス | アシックス | アシックス | ナイキ | ナイキ | ナイキ | ナイキ | アディダス | アディダス | アディダス | アディダス | New Balance | New Balance | New Balance | New Balance |
価格 | 約15,000円 | 約16,000円 | 約18,000円 | 約17,000円 | 約14,000円 | 約17,000円 | 約18,000円 | 約30,000円 | 約14,000円 | 約15,000円 | 約18,000円 | 約16,000円 | 約15,000円 | 約14,000円 | 約16,000円 | 約25,000円 |
耐用距離 | 600〜800km | 600〜800km | 300〜500km | 500〜700km | 600〜800km | 600〜800km | 400〜600km | 200〜400km | 600〜800km | 600〜800km | 400〜600km | 300〜500km | 600〜800km | 500〜700km | 300〜500km | 200〜400km |
コスパ | 高 | 高 | 普通 | 高 | 高 | 普通 | 普通 | 低 | 高 | 普通 | 普通 | 普通 | 高 | 高 | 普通 | 低 |
レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー | レビュー |
購入サイト |
【アシックス(ASICS)】
トレーニング用
1. GEL-CUMULUS 26
- 特徴:クッション性と軽量性のバランスがよく、サブ4練習に最適
- 価格:約15,000円
- 耐用距離数:600〜800km
- おすすめポイント:日々のジョグやLSDにぴったり。足に優しい。
- 注意点:スピード練習には少し重さを感じる人も。
2. GT-2000 12
- 特徴:安定性重視のサポートタイプ、プロネーション気味の人に◎
- 価格:約16,000円
- 耐用距離数:600〜800km
- おすすめポイント:ケガ予防に。フォームが安定しない人に特に有効。
- 注意点:ソールがやや硬めで好みが分かれる。
レース用
1. MAGIC SPEED 3
- 特徴:カーボン搭載で反発性が高いが、サブ4にも扱いやすい
- 価格:約18,000円
- 耐用距離数:300〜500km
- おすすめポイント:スピード感を得つつ脚を残せる万能型
- 注意点:着地が強めな人にはクッションが薄く感じることも
2. NOVABLAST 4
- 特徴:カーボン非搭載ながら高反発でレースにも対応
- 価格:約17,000円
- 耐用距離数:500〜700km
- おすすめポイント:テンポ走・ペース走からレースまで万能
- 注意点:厚底ゆえの不安定さに慣れが必要
【NIKE】
トレーニング用
1. Pegasus 41
- 特徴:定番の万能トレーナー。クッション性と反発性を両立
- 価格:約14,000円
- 耐用距離数:600〜800km
- おすすめポイント:初心者からサブ4まで対応の完成度
- 注意点:フィット感が狭め。幅広の人は注意
2. InfinityRN 4
- 特徴:怪我予防を意識したサポートシューズ
- 価格:約17,000円
- 耐用距離数:600〜800km
- おすすめポイント:長距離ジョグやLSDに最適
- 注意点:少し重量感あり。スピード練習には不向き
レース用
1. Zoom Fly 5
- 特徴:カーボン入りのトレーニング兼レースモデル
- 価格:約18,000円
- 耐用距離数:400〜600km
- おすすめポイント:初カーボンに最適。反発感ありつつ安定
- 注意点:ナイキ特有のヒール高に慣れる必要あり
2. Vaporfly 3
- 特徴:エリートも使う本格レーシングモデル
- 価格:約30,000円
- 耐用距離数:200〜400km
- おすすめポイント:サブ4ギリギリ層の勝負レース用に
- 注意点:脚力・フォームが安定していないと使いこなせない
【adidas】
トレーニング用
1. Supernova Rise
- 特徴:クッションと安定性のバランスが優秀
- 価格:約14,000円
- 耐用距離数:600〜800km
- おすすめポイント:ジョグからビルドアップまで幅広く使える
- 注意点:やや重量感がある
2. Solarcontrol
- 特徴:オーバープロネーション対策モデル
- 価格:約15,000円
- 耐用距離数:600〜800km
- おすすめポイント:安定感重視の方に
- 注意点:反発感はやや控えめ
レース用
1. Adizero Boston 12
- 特徴:高反発かつ安定性もあり、サブ4ペースに合う
- 価格:約18,000円
- 耐用距離数:400〜600km
- おすすめポイント:レースにもスピード練習にも対応
- 注意点:アディダス特有のソール形状に慣れが必要
2. Adizero Adios 8
- 特徴:薄底系の軽量レーサー。接地感が鋭い
- 価格:約16,000円
- 耐用距離数:300〜500km
- おすすめポイント:テンポ走・レースでペース維持しやすい
- 注意点:脚に負担がかかりやすい
【ニューバランス(New Balance)】
トレーニング用
1. Fresh Foam X 880 v14
- 特徴:柔らかくて安定感のあるオールラウンダー
- 価格:約15,000円
- 耐用距離数:600〜800km
- おすすめポイント:初心者〜中級者まで幅広く対応
- 注意点:反発性を求める人には物足りないかも
2. FuelCell Propel v4
- 特徴:FuelCellの反発力と適度な柔らかさが特徴
- 価格:約14,000円
- 耐用距離数:500〜700km
- おすすめポイント:テンポ走・ビルドアップに最適
- 注意点:アウトソールの耐久性がやや低い
レース用
1. FuelCell Rebel v4
- 特徴:スピードと軽さが融合したモデル
- 価格:約16,000円
- 耐用距離数:300〜500km
- おすすめポイント:ペース走やレースで威力を発揮
- 注意点:安定感はやや弱め
2. FuelCell SuperComp Pacer
- 特徴:カーボン入りで鋭い反発性、接地感も良好
- 価格:約25,000円
- 耐用距離数:200〜400km
- おすすめポイント:軽快な走りでスピード勝負に◎
- 注意点:フォームや脚力が弱いと疲労しやすい
GEL-CUMULUS 26(アシックス)|安定した走りを支える万能トレーナー


■ 特徴
GEL-CUMULUS 26は、アシックスが誇る定番のクッション系トレーナーシリーズの最新モデルです。サブ4を目指す市民ランナーにとっては、「毎日のジョグ・距離走・LSD」など幅広いトレーニングに対応できる万能型のシューズとして人気があります。
今作では、ミッドソールに新素材「FF BLAST PLUS ECO」を採用し、従来よりも軽量で反発力のある走り心地を実現しています。ヒール部分にはアシックス独自の「PureGEL™」を内蔵し、着地の衝撃をしっかり吸収。長時間のランニングでも脚に優しく、初心者~中級者にも扱いやすいモデルです。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約15,000円(税込)前後 |
重量 | 約266g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 8mm |
用途 | ジョグ、距離走、LSD、リカバリーラン |
耐用距離数 | 約600~800km |
■ おすすめポイント
- やわらかくも沈みすぎない絶妙なクッション性
長めの距離を走っても、脚にダメージが残りにくく、翌日の練習にも影響しにくい。 - 安定感のあるライド感
初心者でも「ブレにくい」走りを実感でき、サブ4ペースのジョグにもフィット。 - 幅広・ワイド設計もあり
日本人の足型に合いやすく、サイズ展開も豊富。フィット感にこだわる方にも◎。
■ 注意点・デメリット
- やや重量感を感じる人も
フルマラソン後半での脚保護には適している一方で、テンポ走やスピード練習では重さを感じることがあります。スピード系には別モデル(例:ノヴァブラストやマジックスピード)との併用がオススメです。 - 反発力よりも安定性重視
瞬発的な加速力を求める方にはやや物足りなさもあります。
■ こんなランナーにおすすめ
- 初フルマラソンでサブ4を目指す人
- 毎日のジョグ・LSD用に信頼できる1足を探している人
- ケガを避けたい、フォームがまだ安定しないランナー
GT-2000 12(アシックス)|安定性を追求するサブ4ランナーの守り神


■ 特徴
GT-2000シリーズは、アシックスの**「安定性重視シューズ」として長年市民ランナーに愛されてきたモデルで、今作12代目ではさらなる進化を遂げています。特にオーバープロネーション(足首が内側に倒れやすい走り方)を補正**してくれるガイダンス機能が特徴で、フォームが安定しにくい方、脚の怪我を予防したい方にぴったりの一足です。
ミッドソールには「FF BLAST PLUS」と「PureGEL™」を組み合わせ、やわらかさと反発力を両立。新設計のミッドソール形状で、より滑らかな重心移動と安定した走行感が得られます。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約16,000〜17,000円(税込) |
重量 | 約275g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 8mm |
用途 | ジョグ、距離走、LSD、疲労抜きジョグ |
耐用距離数 | 約600~800km |
■ おすすめポイント
- 足の内側への倒れ込みを抑制
アシックスの「LITETRUSS™」テクノロジーが、内側の崩れを抑えて着地のブレを防止。 - サブ4ペースに適した安定感と反発のバランス
クッション性が高く、特にレース後半での脚の疲れを軽減してくれます。 - 高いフィット性と履き心地
アッパーのエンジニアードメッシュが足をやさしく包み込み、長時間のランニングでも快適。
■ 注意点・デメリット
- 反発やスピード感は控えめ
クッション性と安定性重視の設計なので、スピード練習やテンポ走には少し重さを感じることがあります。 - ナチュラル走法のランナーには合わないことも
自然な動きや接地感を重視するランナーにとっては、サポートが強く感じる場合も。
■ こんなランナーにおすすめ
- フォームが崩れやすく、足の内側に負担がかかりやすい人
- 安定性を重視し、長時間でも脚を守ってくれる1足が欲しい人
- 過去に膝痛・足首痛などのトラブル経験がある人
MAGIC SPEED 3(アシックス)|カーボン初挑戦にも最適なスピード系万能モデル


■ 特徴
MAGIC SPEED 3は、アシックスの中でも「扱いやすいカーボンプレート搭載モデル」として位置づけられている1足です。エリート向けのメタスピードシリーズよりも安定性に優れ、サブ4レベルのランナーでも無理なく使えるよう設計されています。
今作3では、前足部にフルレングスのカーボンプレートを内蔵し、さらに2層構造のミッドソールには、上層に「FF BLAST™ PLUS」、下層に「FF BLAST™」を搭載。反発と安定のバランスを最適化し、テンポ走やペース走、さらにはレース本番まで対応する「オールインワン型カーボンシューズ」として仕上がっています。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約18,000〜19,000円(税込) |
重量 | 約225g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 7mm |
用途 | テンポ走、ペース走、ハーフ〜フルのレース |
耐用距離数 | 約300〜500km |
■ おすすめポイント
- カーボンなのに扱いやすい!
フルレングスカーボンプレート搭載ながら、ソール全体が柔らかく、着地から蹴り出しまでスムーズな推進感。 - トレーニングとレースの両方に使える
1足でテンポ走・閾値走・ペース走・レースに対応可能。コストパフォーマンスも◎。 - アシックスらしい安定性とフィット感
アッパー素材のホールド性と、ミッドソールのブレにくさが安心感を与えてくれます。
■ 注意点・デメリット
- 足の筋力・フォームが整っていないと反発を活かしきれない
ある程度のスピードやフォームがないと、反発力が生かせず「ただ硬く感じる」ことも。 - 耐久性はジョグ用モデルよりやや低め
レース・スピード練習向けの設計のため、600km以上の長期使用は非推奨。
■ こんなランナーにおすすめ
- サブ4〜サブ3.5を目指し、カーボンプレートに挑戦したいランナー
- ペース走やテンポ走でもフォームを崩さずにスピードを上げたい人
- レース用にコスパのよい「カーボン系セカンドシューズ」が欲しい人
ノヴァブラスト 4(アシックス)|柔らかさ×反発力の両立、テンポ良く走りたい市民ランナーへ


■ 特徴
NOVABLAST 4は、アシックスが「楽しく、軽やかに走る」をテーマに開発した厚底モデルで、サブ4ランナーのジョグ・ペース走・レース本番にも対応できる高性能シューズです。
最大の特徴は、FF BLAST™ PLUS ECOという最新のミッドソール素材。前作よりも環境配慮型でありながら、クッション性と反発力のバランスがさらに向上しています。蹴り出しのタイミングで自然に足が前に出るような、弾むようなライド感は一度履くとクセになります。
また、アシックスの中では珍しく、ニュートラルでやや柔らかめな履き心地のため、カーボン非搭載ながらスピード練習にも使いやすい1足です。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約17,000円(税込)前後 |
重量 | 約260g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 8mm |
用途 | ジョグ、ペース走、ビルドアップ、フルマラソン本番 |
耐用距離数 | 約500〜700km |
■ おすすめポイント
- 弾むような反発力と柔らかな着地感
厚底ならではの安心感がありながら、推進力も感じられる絶妙なバランス。 - ロッカー構造でテンポの良い走りが可能
前足部が反り上がっており、足が自然と前に出る感覚が得られる。 - 長時間履いても疲れにくい
ジョグやLSDはもちろん、後半粘る力を求められるサブ4レースにも適応。 - デザイン性◎
アシックスの中でも「カッコいい」と評判の高いモデル。街履きや普段使いにも。
■ 注意点・デメリット
- 柔らかすぎてブレを感じる人もいる
初心者や体幹が弱い人は「安定感が物足りない」と感じる場合あり。フォームが崩れやすい方はGT-2000やGEL-KAYANOとの併用がおすすめ。 - 接地感が希薄になる可能性も
厚底クッションによって、地面をつかむような接地感を好む人には合わない場合あり。
■ こんなランナーにおすすめ
- ペース走やジョグにもスピード感と気持ち良さを求める人
- フォームがある程度安定しており、自然な推進力を活かしたい中級ランナー
- レース用の「カーボンシューズには抵抗がある」けど、高反発モデルで挑戦したい人
ナイキ ペガサス41(NIKE)|サブ4練習を支える万能ジョグシューズの決定版


■ 特徴
Pegasus 41は、ナイキの定番モデル「ペガサス」シリーズの最新作で、ジョグからテンポ走、距離走まで幅広く対応できる万能シューズです。クッション性・反発性・耐久性のバランスが取れており、サブ4ランナーの「練習の主力」として1足持っておくと安心なモデルです。
今作では、ミッドソールにナイキ最新のフォーム素材「ReactX(リアクトエックス)」を採用。前作よりもエネルギーリターンが13%向上し、地球環境への配慮も兼ねた進化を遂げています。さらに前足部と踵にはZoom Airユニットを内蔵し、クッションの柔らかさと反発感が両立されています。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約14,000〜15,000円(税込) |
重量 | 約280g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 10mm |
用途 | ジョグ、距離走、テンポ走、LSD |
耐用距離数 | 約600〜800km |
■ おすすめポイント
- バランスのとれた万能設計
反発力・クッション・安定感が高水準でまとまっており、これ1足で大半の練習に対応可能。 - 新素材ReactXで、より軽やかに、より環境に優しく
持続可能性とパフォーマンスの両立。エネルギーリターン向上で、より前に進む感覚。 - Zoom Airでの推進感と着地の柔らかさ
しっかり地面を押せる感覚と、膝・足裏への優しさを両立。特にテンポ走で実力発揮。 - 信頼の耐久性とコスパ
耐用距離が長く、価格も比較的手ごろ。初心者から中上級者まで幅広く使える。
■ 注意点・デメリット
- やや細身のフィット感
ナイキ特有のタイトな作りで、足幅が広い人はフィット感に注意。ワイドタイプは展開が限られる。 - 軽量モデルではない
ジョグや距離走には向くが、インターバルなどのスピード練習にはやや重く感じることも。
■ こんなランナーにおすすめ
- サブ4を目指して本格的に練習を積みたいランナー
- 日々のジョグから距離走まで幅広く使える「練習の主力シューズ」を探している人
- カーボンシューズではなく、自然な反発とクッションのバランスを求める人
■ まとめ
Pegasus 41は、まさに「万能」という言葉がぴったりの1足です。特に、ジョグやビルドアップ走、距離走といった日々の練習で最も活躍する存在であり、どのレベルのランナーにもフィットする懐の深さが魅力です。
サブ4を目指す上で、「迷ったらこれを選べばOK」と言える安心感があります。走るたびに地面の反発を感じつつ、足を守ってくれる──それがPegasus 41の魅力です。
ナイキ インフィニティラン4(NIKE)|ケガを防いで走り続ける、信頼のサポート系ジョグシューズ


■ 特徴
InfinityRN 4は、ナイキが「怪我ゼロを目指す」という明確なコンセプトのもと開発したサポート系ランニングシューズの第4世代モデルです。厚めのミッドソールと広めの接地面積によって、足への衝撃をやわらげ、ブレを抑えてくれる構造になっています。
最大の特徴は、新素材「Nike ReactXフォーム」を搭載していること。従来のReactフォームよりも反発性・柔軟性が向上し、地面からの推進力をより自然に得ることができます。さらに、前足部と踵の2箇所に配置されたZoom Airユニットが、着地の衝撃を吸収しながらもスムーズな移動をサポートします。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約17,000〜18,000円(税込) |
重量 | 約290g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 約9mm |
用途 | ジョグ、距離走、LSD、疲労抜きラン |
耐用距離数 | 約600〜800km |
■ おすすめポイント
- ケガを防ぐ設計思想
ワイドなミッドソール+ヒール構造で着地の安定感が高く、フォームがブレにくい。 - 新ReactXフォームで柔らかさと反発の絶妙なバランス
クッション性が高く、足腰への負担が少ない走りが可能に。 - Zoom Airユニットでスムーズな重心移動
フラットな接地から自然な蹴り出しまでをサポート。 - 足を包み込むようなアッパー構造
通気性のあるニット素材としっかりしたヒールカップで、長時間でも快適な履き心地。
■ 注意点・デメリット
- やや重めでスピード練習には不向き
ジョグやLSDには最適だが、テンポ走やインターバルには不向き。 - 厚底+ワイド構造のため、走り方によっては「もっさり感」
地面を蹴る感覚を重視する人や軽量シューズに慣れている人には、やや鈍重に感じることも。
■ こんなランナーにおすすめ
- ジョグやLSDの際に足への負担を減らしたい人
- 過去にケガの経験があり、脚部のサポートを強化したいランナー
- フォームが安定していない、着地が乱れがちな初中級ランナー
■ まとめ
InfinityRN 4は、「サブ4を目指す練習を、ケガなく継続するための相棒」として非常に優秀な1足です。スピードや軽量性ではなく、継続できる安心感と履き心地を何より重視したいランナーにとって、心強いパートナーになるはずです。
特に、ジョグ用として1足持っておくことで、「疲労抜きの日」「長めの距離走」などの場面で大いに活躍します。ハードな練習を続ける日々だからこそ、こうした“守りの1足”も大切にしたいところです。
ズームフライ 5(NIKE)|カーボン初挑戦にも◎ 練習〜レースまで対応する万能型


■ 特徴
Zoom Fly 5は、ナイキのセカンドグレードのカーボンプレート搭載モデルであり、「Vaporflyは少し敷居が高い」という市民ランナーにとって、非常にバランスの取れた選択肢です。今作からはミッドソールにZoomXフォームを搭載し、従来よりも格段に反発性と推進力がアップしました。
前足部にはカーボンプレートを内蔵しており、適度な剛性と反発でスムーズなローリング感(重心移動)を生み出します。フルマラソンの後半でも脚を前に運びやすく、サブ4レベルでも十分に使いこなせる仕様です。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約18,000〜20,000円(税込) |
重量 | 約280g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 8mm |
用途 | ペース走、テンポ走、フルマラソン本番 |
耐用距離数 | 約400〜600km |
■ おすすめポイント
- ZoomX搭載で推進力が大幅に向上
今作からZoomXフォームを使用。前作よりも大幅に反発性が高まり、エネルギーロスを抑えて走れる。 - 適度な硬さのカーボンプレート
Vaporflyよりも柔らかく、フォームがまだ完成していない市民ランナーでも扱いやすい。 - レースもこなせる耐久性
カーボン搭載モデルの中では耐用距離が長く、練習にも気軽に使えるのが魅力。 - 快適なフィット感
アッパーは柔らかく通気性があり、レースでもストレスのない履き心地。
■ 注意点・デメリット
- やや重めの設計
厚底+プレート構造のため、カーボンにしては軽さに欠ける。スピード志向のランナーには物足りない可能性。 - 地面感覚は希薄
厚底特有の“浮いている感覚”があり、地面をつかむような走りを好む人には合わないことも。 - ターンが多いコースではやや不安定さを感じる場合も
厚底構造のため、細かい動きが求められる場面では少し取り回しが難しい。
■ こんなランナーにおすすめ
- サブ4〜サブ3.5を目指す中級ランナー
- カーボンプレートシューズを初めて使いたい人
- レースとペース走に両用できるシューズを探している人
- Vaporflyほどの「脚力やフォームの完成度」に自信がない人
■ まとめ
Zoom Fly 5は、「練習もレースもこれ1足でカバーしたい」というサブ4ランナーの願いを叶えてくれる、非常に優秀なモデルです。カーボン特有の推進感を味わいながらも、扱いやすく、脚への負担も少ない──そんな使いやすさが魅力です。
初めての厚底カーボンに挑戦する方にもおすすめできる“入り口としての最適解”ともいえる1足。サブ4に向けた1段上の走りを体感したいあなたに、ぜひ試してほしいシューズです。
ヴェイパーフライ 3(NIKE)|サブ4ランナーにもチャンスを与える、究極のレース用カーボンシューズ


■ 特徴
Vaporfly 3は、ナイキのトップレーシングモデル「Vaporfly」シリーズの最新作であり、世界中のエリートランナーがマラソンで愛用するハイパフォーマンスシューズです。シリーズ史上最軽量でありながら、優れた反発性・推進力・軽快さを兼ね備え、フルマラソンでの記録更新を狙うランナーの“切り札”と言えます。
ミッドソールにはナイキの最軽量かつ高反発なZoomXフォームを全面に採用し、プレートには高剛性のフルレングスカーボンプレートを内蔵。それに加えて、アウトソールの新パターンや通気性の良いエンジニアードメッシュが、軽さ・速さ・快適さを支えています。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
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価格帯 | 約29,000〜33,000円(税込) |
重量 | 約198g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 8mm |
用途 | レース(ハーフ〜フルマラソン) |
耐用距離数 | 約200〜400km(本番専用推奨) |
■ おすすめポイント
- 最強クラスの推進力と反発性
地面を押す力をそのまま前方推進力に変換する感覚。着地から蹴り出しまでがとにかく速い。 - 超軽量で疲労を感じさせない設計
足を“前に転がす”ような感覚で、脚を使わずに進む感覚が得られる。 - ZoomXのクッション性で脚が残る
厚底ながらフワつかず、脚に優しく、それでいてスピードを削がない。 - デザイン性も◎
レース当日のテンションを上げてくれる存在感のある見た目。
■ 注意点・デメリット
- 価格が高い
約3万円と高価であり、練習では使いにくい。レース本番専用と割り切った使い方が理想。 - 耐久性がやや低い
摩耗しやすいため、練習用としては不向き。使用は本番+試走(数回)に限定推奨。 - フォームが崩れていると性能を発揮できない
カーボンプレートが高反発な分、安定したフォームで走れないと“跳ね返される”感覚になることも。
■ こんなランナーにおすすめ
- サブ4〜サブ3を目指すランナーで、脚力・フォームがある程度整っている人
- フルマラソンで「1秒でもタイムを削りたい」勝負レース用の1足を探している人
- Zoom Flyや他モデルでカーボンに慣れてきて、次のステージに挑戦したいランナー
■ まとめ
Vaporfly 3は、トップランナーだけのシューズではありません。正しいフォームで走れるようになってきたサブ4ランナーにとっても、自己ベスト更新のための強力な武器になります。
ただし、「日常使い」ではなくレース用に割り切って使うことが前提。事前に数回試走して慣れておくことで、本番でそのポテンシャルを最大限に発揮できます。
走力に自信がついてきたサブ4挑戦者の“ご褒美シューズ”としてもおすすめです。
アディダス スーパーノバ ライズ(adidas)|「走りやすさ」と「脚への優しさ」を両立した万能トレーナー


■ 特徴
Supernova Riseは、アディダスが“毎日のランをもっと快適に”というコンセプトで展開する、汎用性の高いトレーニングモデルです。これまでのスーパーノバシリーズよりも、クッション性と安定性がさらに向上しており、ジョグからビルドアップ走、ロング走まで幅広く対応可能です。
ミッドソールには「Dreamstrike+フォーム」を採用し、従来よりも柔らかく反発のあるクッショニングを実現。アウトソールには「Support Rods 2.0」構造(トルション系サポート)を搭載し、着地から蹴り出しまでの安定した重心移動を助けてくれます。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約14,000〜15,000円(税込) |
重量 | 約270g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 約10mm |
用途 | ジョグ、距離走、LSD、ビルドアップ |
耐用距離数 | 約600〜800km |
■ おすすめポイント
- 足への負担が少ない柔らかめのクッション
膝・足首にやさしいクッション設計で、走り込み期にも安心。 - クセのないライド感で走りやすい
着地から蹴り出しまでの重心移動が自然で、初心者にも扱いやすい。 - アディダスらしさと安定性の両立
接地のブレを抑えながらも、地面をしっかり押せる設計。 - 比較的手ごろな価格で高性能
コストパフォーマンスが高く、日々の主力シューズに最適。
■ 注意点・デメリット
- スピード練習には少し不向き
クッション性に特化しているため、スピード系インターバルやテンポ走ではやや物足りなさを感じることも。 - 若干の重さを感じることがある
軽さよりも安定性重視の設計のため、軽量モデルに慣れた人には重く感じる可能性あり。
■ こんなランナーにおすすめ
- 脚の負担を抑えて、日々のジョグ・距離走を継続したいランナー
- サブ4を目指しているが、ケガのリスクを減らしながら走り込みたい人
- レース用とは別に、信頼できるトレーニング用の1足を探している人
■ まとめ
Supernova Riseは、「快適性」「安定性」「クッション性」を高次元でバランスさせた、サブ4ランナーのためのトレーニングシューズです。特に、長めのジョグやLSD、脚づくりの期間に重宝するモデルで、フォームにまだ自信のない人でも自然に正しい動きに導いてくれます。
派手さはないものの、毎日の練習を支える“縁の下の力持ち”的な存在。ケガなく継続することが最も重要なサブ4への道において、この1足は非常に心強いパートナーになるでしょう。
ソーラーコントロール(adidas)|安定感抜群の“守りの一足”で、走り込みを支えるトレーナ


■ 特徴
ソーラーコントロールは、アディダスの中でも**「安定性とサポート性を重視したスタビリティ系モデル」で、特にオーバープロネーション傾向(内側への過剰な倒れ込み)**のあるランナーに最適です。着地から蹴り出しまでの動作をスムーズに導き、足や膝の故障リスクを軽減してくれます。
ミッドソールには、クッション性とエネルギーリターンに優れるBOOSTフォームを採用。さらに足の内側に搭載された安定プレートと「Control Platform」構造により、着地時のぐらつきを抑え、ブレない走りを実現しています。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約15,000〜16,000円(税込) |
重量 | 約310g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 約10mm |
用途 | ジョグ、距離走、LSD、フォーム矯正 |
耐用距離数 | 約600〜800km |
■ おすすめポイント
- 抜群の安定性とガイド性
足の内側にしっかりとしたサポート構造があり、ブレを抑えて疲れにくい。 - BOOSTフォームによるクッション性と反発力のバランス
柔らかすぎず硬すぎず、足裏に優しいが推進力もある絶妙な設計。 - 厚底ながら接地感がしっかりしている
足元の安定感に不安があるランナーにも安心して使える。 - フォーム改善の補助としても有効
着地の導きがスムーズなので、崩れがちなフォームを正しい軌道に戻しやすい。
■ 注意点・デメリット
- 重さが気になる場合あり
クッション性とサポートを重視した設計ゆえに、スピード練習には不向き。 - 自然な走り方を求めるランナーには少し“矯正感”が強い
安定性が高いため、動きにやや制限を感じる場合も。
■ こんなランナーにおすすめ
- 足首や膝への負担を減らしながら、安全に走り込みたいサブ4ランナー
- 内側に倒れ込みやすいフォームで、ケガの再発や不安がある人
- フォームがまだ不安定で、着地や軸のブレを修正したい人
■ まとめ
ソーラーコントロールは、「とにかくブレずに、安心して走り込みたい」というランナーにとって、非常に頼れる1足です。特にサブ4を目指すランナーの中で、ケガの再発防止やフォーム矯正を意識している人には強くおすすめできます。
脚づくりや距離走の段階で使うことで、安定した走行フォームを築き、その先のレース用シューズにもつながる“基礎力”を養うことができます。
「攻め」のシューズではありませんが、「守り」を極めたシューズは、結果的にレースの強さにつながる──Solarcontrolはその代表格といえるでしょう。
アディゼロ ボストン 12(adidas)|レースも練習も支える、万能型“セカンドレーサー”


■ 特徴
アディゼロ ボストン 12は、アディダスのレーシングライン「Adizero」シリーズに属する1足であり、本格的なスピード練習〜レースまで対応可能な万能シューズです。上位モデルの「Adios Pro」ほど尖ってはいませんが、安定性・反発性・汎用性のバランスに優れたモデルとして高い評価を得ています。
最大の特徴は、ミッドソールに搭載されたENERGYRODS 2.0(グラスファイバー製のロッド)と、新素材の「LIGHTSTRIKE PRO」「LIGHTSTRIKE 2.0」の組み合わせ。これにより、スムーズな重心移動と前方推進力を両立しつつ、レース後半でも脚を残せる構造になっています。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約18,000〜19,000円(税込) |
重量 | 約270g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 約7mm |
用途 | ペース走、ビルドアップ走、フルマラソン、レース本番 |
耐用距離数 | 約400〜600km |
■ おすすめポイント
- 推進力を生むENERGYRODS 2.0搭載
カーボンではなくグラスファイバー製なので、反発が自然で扱いやすい。 - 安定感と反発の絶妙なバランス
厚底なのにしっかり接地でき、速く走りたいけど不安定なシューズは避けたい人に最適。 - LIGHTSTRIKE PROフォームでスピードが持続しやすい
上位レーシングモデル譲りの高反発素材を使用しながらも、扱いやすさはしっかり確保。 - ロング走やテンポ走にも使える汎用性
本番用にも練習用にもなる“1足2役”の頼れる存在。
■ 注意点・デメリット
- やや硬めの履き心地
地面を蹴る感覚がしっかりしている分、柔らかいシューズに慣れている人には硬く感じることも。 - 初心者には少し脚力が必要
ENERGYRODSの反発を活かすには、ある程度のフォーム・脚筋力が必要。完全なビギナーには不向き。 - アディダス特有のタイトなフィット感
足幅が広めの人には窮屈に感じることがあるため、試し履き推奨。
■ こんなランナーにおすすめ
- サブ4〜サブ3.5を目指す中級者以上のランナー
- スピード練習用とレース用を1足で兼用したい人
- カーボンではなくナチュラルな反発感と安定感を求める人
- VaporflyやAdios Proが「まだ不安」だけど、次のレベルに挑戦したい人
■ まとめ
アディゼロ ボストン 12は、「レースでも練習でも使える」という汎用性の高さと“攻めすぎない反発”が魅力の1足です。サブ4を目指すランナーにとって、「本番で脚を残す」ための練習を安全に積むという意味でも、大きな武器になります。
フォームや脚力がある程度整ってきたランナーにとっては、これまでの自分を超えるためのステップアップシューズとして理想的です。
アディゼロ アディオス 8(adidas)|スピード練習に最適な薄底軽量モデルで、速さの土台を作る


■ 特徴
アディゼロ アディオス 8は、アディダスの「Adizero」シリーズの中でも、軽量性・接地感・スピード感を重視したモデルです。カーボンを搭載していない分、ダイレクトな接地感があり、地面を蹴る感覚を養いたいランナーやテンポ走を強化したい人におすすめです。
前作と比較して大きく進化したポイントは、新素材“Lightstrike 2.0”を採用し、より軽量で反発力が向上していること。さらに、プレートは使用せず、グラスファイバー製の「ENERGYRODS 2.0(エナジーロッド)」をソールに内蔵しており、足の動きを自然に導いてくれます。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約15,000〜17,000円(税込) |
重量 | 約210g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 約8mm |
用途 | テンポ走、ビルドアップ、5km・10kmレース、ペース走 |
耐用距離数 | 約300〜500km |
■ おすすめポイント
- 薄底×軽量=スピード感と接地感の融合
しっかり地面を蹴る感覚があり、自然な反発でスピードを引き出せる。 - ENERGYRODS 2.0で効率的な重心移動
プレートほどの反発はないが、スムーズなローリングでテンポよく走れる。 - 前作より柔らかさがあり、足への優しさがアップ
Lightstrike 2.0の採用で硬すぎず、接地衝撃をほどよく吸収。 - 5〜10kmレースに最適
軽快にスピードを上げたい距離で威力を発揮。スピード強化にも。
■ 注意点・デメリット
- 厚底モデルに慣れた人には接地感が“硬く”感じる
厚底のクッション性を好む人には、地面からの反力が直接伝わりすぎることも。 - サポート性はあまり高くない
フォームが不安定な人やケガの不安がある人には、安定性重視のモデルの方が安心。 - フルマラソンには不向き
クッション性が控えめなので、長距離よりも短・中距離レースやスピード練習向き。
■ こんなランナーにおすすめ
- サブ4を目指している中で、スピードの底上げをしたい人
- 地面を蹴る感覚やピッチ走法を意識した練習を取り入れたい人
- 5km〜10kmの記録を狙っているランナー
- 厚底に頼らず、自力の走りを磨きたいランナー
■ まとめ
アディゼロ アディオス 8は、サブ4を目指す市民ランナーにとって、「厚底に頼りすぎず、スピードを育てる」ための頼れる一足です。5〜10kmレースや、ビルドアップ走・テンポ走などの質を高める場面で特に威力を発揮します。
クッション性やサポート性よりも“速く・正確に・軽快に”走ることを求めるトレーニングやレースに使いたい、攻めの一足です。
ニューバランス フレッシュフォームX 880 v14(New Balance)|日々のジョグを快適に支える“信頼の定番”


■ 特徴
880シリーズは、ニューバランスの中でも長年親しまれている王道のトレーニングモデル。その最新版となるv14は、**「走りやすさ・快適さ・安心感」**を追求しつつ、クッション性と反発性がより洗練されています。
ミッドソールには、シリーズ伝統のFresh Foam Xを採用。柔らかくて沈み込みすぎない、自然でバランスの取れたライド感が魅力です。v14では構造を見直し、軽量化と反発性の向上が図られ、スムーズで効率的な走りをサポートしてくれます。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約14,000〜15,000円(税込) |
重量 | 約260g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 約10mm |
用途 | ジョグ、距離走、LSD、疲労抜きラン |
耐用距離数 | 約600〜800km |
■ おすすめポイント
- 柔らかく自然なクッション性
膝や足裏に優しく、疲労を残しにくい。フォームが安定していなくても安心して履ける。 - 足入れの快適さとフィット感
ニューバランスならではの「包み込まれるような履き心地」は長時間のランにも最適。 - フラットな接地感でクセがない
どんな走法・走力のランナーでも違和感なく履ける“万人向け”設計。 - 幅広・複数ラスト(足型)展開あり
2Eや4E(ワイドタイプ)もあり、日本人の足にもぴったり合いやすい。
■ 注意点・デメリット
- スピード練習には向かない
反発力や軽さは控えめのため、テンポ走・インターバルには不向き。 - 「普通」に感じるかも
可もなく不可もなく、クセのない走り心地なので、刺激を求める人には物足りないと感じる可能性も。
■ こんなランナーにおすすめ
- サブ4を目指しているが、毎日のジョグで脚を守りたい人
- 初心者〜中級者で、まずは1足信頼できるシューズが欲しい人
- スピードよりもフォームの安定・ケガの予防を重視する人
■ まとめ
ニューバランス フレッシュフォーム X 880 v14は、まさに「どんなランナーでも受け入れてくれる、懐の深い1足」です。特に、サブ4を目指すランナーにとっては、走り込みやリカバリーの場面で大切な“守りの練習”を支えてくれる存在になります。
「走る日常を支える」──そんな信頼感を求めるなら、まずはこのシューズを選んで間違いありません。
フューエルセル プロペル v4(New Balance)|反発と快適さを兼ね備えた、万能型トレーニングシューズ


■ 特徴
フューエルセル プロペル v4は、ニューバランスが展開する「FuelCell」シリーズの中でも、“手に届きやすい価格帯で高性能”を実現したモデルです。柔らかく、かつ弾むような推進力が特徴で、ジョグ・テンポ走・ビルドアップ走まで幅広く使える万能さが魅力。
v4では、TPUプレートを内蔵したハイブリッド構造になっており、これにより柔らかさの中にも適度な反発と安定性が加わりました。ソールは厚底ですが、接地感や蹴り出しのコントロール性も良好。初心者から中級者まで、スムーズな走りを引き出してくれるモデルです。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約13,000〜14,000円(税込) |
重量 | 約270g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 約6mm |
用途 | ジョグ、テンポ走、ビルドアップ走、距離走 |
耐用距離数 | 約500〜700km |
■ おすすめポイント
- FuelCell特有の弾むようなライド感
1歩ごとに自然と前に進む推進力があり、長い距離でも脚が残りやすい。 - TPUプレート内蔵で反発&安定の両立
カーボンよりもマイルドな反発で、フォームが整っていないランナーでも扱いやすい。 - 価格の割に高性能
約1万3000円台でこの性能は破格。コスパ重視派にも非常におすすめ。 - 厚底ながら接地感が良い
不安定すぎない構造で、厚底初心者でも安心して履ける。
■ 注意点・デメリット
- アウトソールの耐久性はやや低め
ラバーのグリップ力や摩耗耐性は、他モデルに比べて控えめ。 - 軽快さよりも「反発寄り」な走り心地
スピード志向のランナーにとっては、やや“もっさり感”を感じることも。 - デザインが好みを分ける可能性あり
分厚いソールと個性的な形状は、シンプル好きには少し派手に映るかもしれません。
■ こんなランナーにおすすめ
- サブ4を目指して練習の質を高めたい中級ランナー
- 反発とクッションをバランスよく備えた1足で練習を幅広くカバーしたい人
- カーボンまでは不要だけど、スピードも意識した走りをしたい人
- コストパフォーマンスを重視しつつ、性能にも妥協したくない人
■ まとめ
フューエルセル プロペルl v4は、価格・反発力・快適性の3拍子がそろった高コスパモデルです。フォームに自信がなくても扱いやすく、走りを自然にアシストしてくれる設計になっているため、「これからスピード練習を取り入れていきたい」「ジョグもテンポ走も1足でこなしたい」というサブ4ランナーにぴったり。
“厚底+プレート”の入門用シューズとしても、強くおすすめできる1足です。
ニューバランス フューエルセル レベル v4(New Balance)|“速く・軽く・自然に”を追求した高反発スピードモデル


■ 特徴
ニューバランス フューエルセル レベル v4は、ニューバランスのFuelCellシリーズの中でも特に軽量性と反発性を重視したモデルで、テンポ走・ペース走・10km〜ハーフマラソンレースに最適な設計です。柔らかく沈み込むようなFuelCellフォームに、反発素材「PEBA(ピーバ)」をブレンドすることで、弾むような推進力と軽快なライド感を実現しています。
プレートは非搭載ながら、しなやかな屈曲性と自然な蹴り出しが特徴で、速さと安定感を両立した“非カーボン系のスピードシューズ”として完成度が非常に高いです。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約16,000〜17,000円(税込) |
重量 | 約210g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 約6mm |
用途 | テンポ走、ペース走、レース(5km〜ハーフ)、ビルドアップ |
耐用距離数 | 約300〜500km |
■ おすすめポイント
- 爆発的な反発と軽量性
PEBA入りFuelCellミッドソールが生み出す高反発で、テンポの良いスピード感が得られる。 - ナチュラルな走りを活かせる設計
カーボン非搭載なので、“走らされる”感じがなく、自然なフォームでスピードを出せる。 - スピード練習からレース本番まで対応
ジョグ用シューズでは物足りなくなったランナーの「ステップアップ」に最適。 - 日々のトレーニングにも使いやすいフィット感
アッパーは軽量で通気性もよく、長時間でも快適にフィット。
■ 注意点・デメリット
- 安定感はやや控えめ
軽量で柔らかいため、フォームが安定していないとブレを感じやすい。 - 耐久性はやや短め
スピード系の設計のため、アウトソールの摩耗は早め。練習量が多い人は併用をおすすめ。 - 厚底系の“安心感”を求める人には不向き
地面をしっかり感じるタイプなので、クッション性最優先の人には合わない可能性も。
■ こんなランナーにおすすめ
- サブ4を狙っており、スピード練習やペース走を強化したい人
- カーボンに頼らず、自然なフォームでスピードを出したい人
- 10km〜ハーフマラソンで自己ベストを狙いたい中級ランナー
- 軽量で反発のある“走っていて楽しい”シューズを探している人
■ まとめ
ニューバランス フューエルセル レベル v4は、「走りのリズムを作りたい」ランナーにぴったりのシューズです。厚底・カーボン系の感覚に頼らず、自分の脚でスピードを出すトレーニングを積みたい方に強くおすすめできます。
サブ4ランナーにとっては、ジョグ用・本番用とは別に「スピード練習用の1足」として取り入れることで、練習の質が一段上がるはずです。“履くのが楽しくなるシューズ”として、ぜひ候補に加えてみてください。
フューエルセル スーパーコンプ ペイサー(New Balance)|5km〜ハーフで記録を狙うスピードレーサー。鋭さと軽さを武器に!


■ 特徴
フューエルセル スーパーコンプ ペイサーは、ニューバランスのトップカテゴリ「SuperComp」シリーズの中でも、最も軽量かつスピード特化型のモデルです。フルレングスのカーボンプレートと、FuelCellフォームによる強力な反発力に加え、地面を捉えるような低重心設計が大きな特徴。
多くの厚底レーシングシューズとは異なり、Pacerは**比較的薄底に近い構造(ミッドソールの厚さ:約29mm)**でありながら、プレート+高反発フォームによる爆発力を発揮します。そのため、5km〜ハーフのような短〜中距離レースで、リズム良く、速く走りたいランナーに最適です。
■ スペック・価格・耐久性
項目 | 内容 |
---|---|
価格帯 | 約25,000〜27,000円(税込) |
重量 | 約200g(メンズ27.0cm) |
ドロップ | 約6mm |
用途 | 5km、10km、ハーフマラソン、スピード練習、ペース走 |
耐用距離数 | 約200〜400km(短命型) |
■ おすすめポイント
- スピード特化のカーボンレーシングモデル
フラット設計により地面を“蹴る”感覚が強く、短距離での爆発的な加速に優れる。 - 軽量かつ反応が速い
屈曲剛性の高いプレートと軽量設計が、高速テンポを維持しやすくしてくれる。 - 厚底では得られない接地感の鋭さ
ロードをしっかり捉える設計で、スピード重視派にはクセになる走り心地。 - レースでのタイム更新狙いに特化
フルマラソンではなく、5〜21kmでの記録狙いにぴったり。
■ 注意点・デメリット
- クッション性は控えめ
FuelCellフォーム搭載とはいえ、あくまで「スピード重視設計」なので、脚への衝撃はやや強め。 - フォームが崩れていると反発を活かしきれない
地面を蹴れない・支えられないランナーには負荷が高く感じる。 - 耐久性が短め
カーボン搭載+軽量モデルのため、500km以上の長期使用には向かない。
■ こんなランナーにおすすめ
- サブ4を目指しており、5km〜ハーフで記録を狙いたい人
- 厚底の“ふわふわ感”ではなく、地面をしっかり蹴って進む感覚が欲しい人
- カーボンシューズに慣れており、次の段階に挑戦したいランナー
- インターバルやテンポ走などスピード練習の専用シューズを探している人
■ まとめ
フューエルセル スーパーコンプ ペイサーは、ニューバランスの中でも特に「スピードを突き詰める」ことにフォーカスしたレーシングシューズです。厚底全盛の今だからこそ、接地感と鋭い反発のバランスを味わいたい中上級ランナーにとって、非常に魅力的な選択肢となります。
「フォームを磨きたい」「スピードを研ぎ澄ませたい」──そんな課題を持ったサブ4ランナーにとって、自己ベスト更新への近道となる可能性を秘めた1足です。
まとめ
サブ4を目指す道のりにおいて、「どんなシューズを選ぶか」は単なる道具選びではなく、日々の練習やレース本番を支えてくれる“信頼できる相棒”を見つけることでもあります。
今回ご紹介した各ブランドのモデルは、それぞれに個性があり、あなたの走り方や目的に応じた最適な1足がきっと見つかるはずです。トレーニング用、レース用と使い分けるのも良し、まずは1足を徹底的に履きこなすのも良し。大切なのは、自分の走りと向き合いながら、シューズと“対話”することです。
あなたの挑戦に寄り添うシューズと出会い、1歩1歩、自信と確信を積み重ねていってください。
サブ4達成を、心から応援しています!
お気に入りのシューズが決まったら、次は**「目標」をしっかり決めて、走り出す準備を整えていきましょう。**
サブ4を目指すうえで、「ただなんとなく走る」のではなく、明確な目標とその理由があることで、日々の練習にも意味が生まれます。
▼こちらの記事では、
「目標の立て方」「達成までのプロセス」を具体的に解説しています👇
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