【元箱根・実業団ランナーが語る】高校生が5000m16分30→16分00秒を切るために行う練習メニューと生活習慣の整え方

目次

はじめに|こんな悩みはありませんか?

・インターバルやペース走をしているのに、16分00秒が切れない…
・レースになると後半で失速してしまう
・強くなりたい気持ちはあるのに、何から改善すればいいか分からない

そんな悩みをもつあなたへ。このブログでは、「5000m16分00秒切り」を達成するために必要な練習内容だけでなく、普段の生活や食事、睡眠、目標設定まで、総合的に解説します。

この記事を読めば、以下が明確になります。

・あなたの現状と課題
・ 16分00秒を切るための具体的な練習メニュー
・食事・睡眠の整え方
・モチベーションを保つコツ

38歳3児のパパランナー。

2011年に現役を引退。地元に戻り、香取小江戸マラソンや地域イベントにも積極的に参加。会社員をしながら市民ランナーとして活動。YMD NEXT×RUNの指導をオンライン中心に展開中。

【実績・経歴】

・山田中学校

 県大会優勝、県駅伝区間賞

・市立船橋高校 (体育科専攻)

 県大会優勝、インターハイ出場

・駒澤大学   (文学部心理学科専攻) 

 2009年箱根駅伝第4区出場、関東インカレ決勝進出

・富士通

大田原マラソン第3位、パリマラソン17位(アジア1位)

ステップ①|現状把握:まずは自分を知ることから

スクロールできます
指標理想的な目安自分の記録
現在の5000mPB16分30秒以内〇〇分〇〇秒
1000mの持ちタイム3分05〜3分10ペースで通過○分○秒
月間走行距離300〜400km前後○○km
1週間の練習内容スピード・スタミナ・回復のバランス(例:距離偏重)

まずは、現在地を明確にしましょう。特に「どこでタイムが落ちるか」「ペース配分は適切か」「練習量は足りているか」を振り返ることが重要です。

そして、現状を正しく知ることは「ピーキング力(大会本番やポイント練習の時にベストな状態で臨む力)」を高める鍵でもあります。自分の体がどんなときに調子が良く、どんなときに不調になるのか──これを知っておくだけで、大会や重要な練習に向けて最高の準備ができるようになります。

📝 日々の練習ノートで「自分を知る」

そのために最も効果的なのが練習ノートの記録です。
ただ走った距離やタイムを書くのではなく、以下のような内容を分析することが大切です。

  • 今日はなぜ調子が悪かった?
    • → 前日の練習強度、食事の内容、睡眠時間はどうだった?
  • 今日はなぜ体がよく動いた?
    • → 数日前の疲労が抜けた?ストレスの少ない生活だった?

このように体の変化と要因を日々記録していくことで、「自分はこうすれば調子が上がる」という法則が見えてきます。

💡記録例(練習ノート)
※ポイント練習の時はなるべく詳しく書こう
 ジョグの日は簡単でOK。

6月14日(木)天気:晴れ、気温26度
内容:1000m×6(1本目3″13、2本目3″10、3本目・・・)
アップ:体操~3km(4″30)+流し100m×3本~20分休憩、10分(5″30)10分休憩~スタート
調子:◎
   日が照っていて暑かった。
   アップ時は体が動かなかったが、スタートしてからは徐々に体が動いていった。
   
生活:睡眠8時間、前日オフ、水分をしっかり摂った

6月15日(金)
内容:10kmジョグ(5″30)
調子:×
   昨日のポイント練習の疲労がたまっていて体は動かなかった。
   接地を意識してジョグをした。

また、こうしたノートを継続することで、
「練習が足りないのか?」「なにが足りないのか?」が明確になり、他者に相談する際にも的確なアドバイスをもらいやすくなります。

ちなみにこちらは私の中学生の時(25年前)の練習ノートです。まだ残っていたのでアップします。

YMD NEXT×RUNでは、そうした個別の練習ノートをもとにした相談も可能です。どこを改善すべきか、どうすれば記録が伸びるか、適格にアドバイスが可能です。是非、あなたと一緒に分析・改善していきましょう。

ステップ②|目標設定:16分00秒とはどんなペースか?

  • 5000m=16分00秒は【1km 3分12秒ペース】
  • 400m換算で【76〜77秒/lap】が目安

🟦 私が考えるペースイメージはこんな感じです。
タイム:15分56秒
74, 76, 77, 77, 77, 77, 77, 77, 78, 79, 79, 74, 34(200m)
1000m(3分08秒)、2000m(3分12秒5)、3000m(3分13秒)、4000m(3分17秒)、5000m(3分07秒)

目標設定のポイント:

  • 長期目標:大会、記録会があるのが主に4月~7月、9月~12月だと思います。
         まずは長期(6か月)での達成を目指してみましょう。目標レースを6か月前から逆算して練習計画を立てます。
  • 中間目標:3カ月目で1000m3分00秒を目指す。4カ月目で3000m9分30秒前後を目指しましょう。
  • 短期目標:前半は走行距離をたもちつつ、スピード練習を徹底的に行っていきましょう。

💡ポイント
大前提ですが、、筋肉の作りとして、(速筋・白筋)スピードをつければ持久力は落ちる。(遅筋・赤筋)持久力を上げるとスピードは落ちます。大事なのは、スピードと持久力のバランスです。
スピードさえつけば、距離を伸ばす(スピード持久力)のは比較的容易です。まずは前半はスピードをつける。後半は距離を伸ばしつつ、スピードも維持することを意識してください。

目標設定について、詳しく書いた記事がありますので、こちらもどうぞ!


ステップ③|週間練習メニュー(基本例)

スクロールできます
曜日練習内容意図
ペース走5000m(3’’30/km)+1000m+400m基礎体力の底上げ
ジョグ40分+流し×5〜6本調整日
インターバル1000m×6(R=200m jog)スピード持久力の向上
ジョグ40分調整日
ジョグ40分+流し×5〜6本調整日
ロング走(15〜20kmラスト1000mはペースアップ)持久力強化
オフ 心身のリフレッシュ

💡ポイント
・1~3カ月目は1000mのスピードをつけるために、200m×10本、400m×5本を多く行っていきいましょう。
・3~4カ月目は1000mのスピードを維持しつつ、3000m9分30秒前後にスピード持久力を伸ばしていきます。
 400m×10本、1000m×3本、2000m×2本などを行いましょう。
・5カ月目はスピード持久力(3000m9分30秒)を5000mまで伸ばします。
 1000m×7本、2000m×3本、3000m×2本などを行いましょう。

ステップ④|練習だけじゃない!食事・栄養管理

16分00秒を切るには、練習量に耐えられるカラダ作りが必要です。

✔️ 食事の基本バランス(PFC)

  • P(たんぱく質):体の修復と成長(鶏むね肉、卵、納豆)
  • F(脂質):ホルモン・細胞膜の材料(オリーブ油、ナッツ)
  • C(炭水化物):エネルギー源(白米、パスタ、果物)

✔️ タイミングも意識!

  • 練習後30分以内のリカバリー食(プロテイン+バナナなど)
  • レース1〜2日前のカーボローディング
  • 試合当日の朝食:低脂質+高糖質(おにぎり、バナナなど)

栄養と食事について、詳しく記事を書いておりますので、以下もどうぞ!


ステップ⑤|パフォーマンスを左右する「睡眠の質」

🛌 推奨睡眠時間:7〜9時間
📱 就寝前1時間はスマホを控える
🛁 入浴後30〜60分後に就寝
🌙 昼寝は20分以内が効果的

十分な睡眠で、トレーニング効果が最大化されます。

睡眠・休養について、詳しく記事にしてますので、以下もどうぞ!


🧠 ステップ⑥|継続とメンタル:やめない工夫

強くなる選手は、特別な才能よりも「継続する力」を持っています。しかし実際には、部活や学校生活の忙しさ、モチベーションの波、結果が出ない時期など、続けることは簡単ではありません。そこで大切なのが、「やめない仕組み」や「メンタルを整える習慣」を持つことです。

🔑 継続のために効果的な工夫

上記のステップと同じことになってしまいますが、以下の工夫が大事です。継続は力なり。

  • 練習ノートを毎日つける
    • 体調や気づき、良かった点・反省点を記録することで、モチベーションの維持につながる
  • 短期目標を立てて、達成の喜びを感じる
    • たとえば「今月中に1000mで3分05を切る」など
  • 仲間と刺激を与え合う
    • 一人では難しくても、仲間の存在は大きな励みになる
  • 調子が悪い日は“休む”選択肢も持つ
    • 無理して続けると故障や燃え尽きに繋がるため、「休む勇気」も必要
  • 憧れの選手や将来の目標を視覚化する
    • 部屋やスマホに貼っておくと、自分を鼓舞できる
  • YMD NEXT×RUNを利用する。

継続とは、「気合い」だけではなく環境と仕組みの設計です。小さな積み重ねがやがて大きな結果に繋がります。焦らず、地道に、自分を信じて続けていきましょう。


おわりに|挑戦するあなたへ

5000m16分00秒という目標は、決して簡単なタイムではありません。しかし、適切な準備と日々の積み重ねが、あなたの目標達成に導きます。YMD NEXT×RUNは、実績ある私の指導で、目標達成を確実にサポートする練習メニューとレース戦略を提供します。
一人ひとりの課題や走力に合わせて、効率よく成果を出すためのトレーニングを設計。丁寧なヒアリングをもとに、必要に応じて内容を修正し、的確なアドバイスを行います。結果につながる「あなた専用のプラン」で、着実に記録更新を目指しましょう。

ご相談・ヒアリングは無料です。
プラン決定後、お客様にご納得いただいてから、正式なお申し込みとご入金をお願いしています。
無理なご案内や請求は一切ありませんので、ご安心ください。

お申込み後でも、相談・ヒアリングの結果「イメージと違った」と感じられた場合は、費用は一切ご請求いたしません
 面倒な終了手続きもありません。どうぞお気軽にお申込みください。


この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次