【保存版】中学生が3000mで9分台を出すための練習メニューと考え方

目次

はじめに

中学生が3000mで「9分台」を目指す——それは、長距離競技に本気で向き合う者にとって一つの明確な目標であり、大きな挑戦でもあります。

ちなみに私が初めて9分台をだしたのは15年前。

中学2年生の4月の大会で9分55秒でした。(当時は中学校のグラウンドで大会を行っており、土の200mトラック)あの時とても喜んだのをまだ覚えています。10分を切る事にあれだけ苦労したのに、その1か月後の大会で大幅ベストの9分37秒。あの日から他校の選手が話かけてくれるようになったり、先生方から名前を覚えてくれるようになったり、世界が変わったきがします。

さて、この記事では、そんな3000m9分台を本気で狙う中学生に向けて、日々の練習の考え方、スピードとスタミナの伸ばし方、そして試合で実力を発揮するための調整や準備について詳しく解説していきます。

地元の強豪に食らいつきたい。県大会を狙いたい。そんな志を持ったランナーにこそ、この記事がヒントとなるはずです。


目標達成に必要な走力の目安

種目目標タイム
1500m4分25〜30秒前後
1000m2分55〜3分00秒
3000m9分30〜59秒

※1500m4分30を切っていれば、9分台は現実的な目標。


練習の基本方針|5つの柱

  1. 有酸素のベース作り(ジョグ・ビルドアップ)
  2. スピード持久力(インターバル・ペース走)
  3. フォームの強化(流し・補強)
  4. スピードの底上げ(短距離・坂ダッシュ)
  5. 疲労回復とコンディショニング

週間練習メニュー(例)

曜日メニュー目的
60分ジョグ+流し4本有酸素回復・フォーム維持
インターバル1000m×4(R=2分)3’20目安スピード持久力の強化
40分ジョグ+補強疲労抜き+体幹強化
600m×5(R=2分)+ショート200m×3スピード刺激とVO2max向上
オフ or 軽いジョグ+ドリル回復と動き作り
ペース走3000m(9’45~10’00)+1000m×1レースペースの感覚づくり
LSD 70〜90分 or クロカン心肺・脚筋持久力の養成

各メニューのポイント解説

◾️インターバル1000m×4〜5本(火曜)

  • 目安:3分15~3分25で走る
  • 回復:2分ジョグ or 静止でもOK
  • ポイント:最後の1本までフォームを崩さずに粘る

◾️600m×5(木曜)

  • 目安:1分48~1分52秒(3分/kmより速め)
  • インターバル練習より短く、スピード刺激が目的

◾️3000mペース走(土曜)

  • 目標:9分台で走るイメージで9’45〜10’00設定
  • ラスト1000mで上げる習慣をつけると本番に強くなる

補助的トレーニングも重要

◾️流し(ドリル的要素)

  • 週に3~4回
  • 100m×4〜6本、速すぎずリラックス重視

◾️坂ダッシュ(週1)

  • 50m〜100m×5〜8本、傾斜5〜7%
  • 地面を押す力・反発の感覚が身につく

◾️体幹・動きづくり

  • プランク、サイドプランク、ランジ、股関節回し
  • 中学生でも5~10分でOK

大事なのは「走るだけじゃない」

中学生は成長期まっただ中。走ることに加えて、

  • 食事(特に鉄分・タンパク質)
  • 睡眠(8〜9時間)
  • 休む勇気

も大切です。「疲れてるな」と感じたら、ジョグや補強だけの日にしてOK。週1~2日は「疲労回復優先日」を設けると長く強くなれます。

食事と睡眠について、以下の記事で詳しく書いているので、合わせて読んでね↓↓


レース本番に向けて

  • 月に1回はタイムトライアル(1500m or 3000m)を実施
  • レース2週間前からは「調整期」として強度を下げる
  • 自信を持ってスタートラインに立つための「準備」が大事

✅レースについて、以下で詳しく書いているので、合わせて読んでね。

指導者・保護者の方へ

9分台を目指すには、本人の意欲とともに、継続的なサポートが欠かせません。ただし「無理やり追い込ませる」よりも、「正しい努力の方向を示す」ことが大切です。

過度な練習は故障や燃え尽きにつながることもあるので、以下を意識して見守ってください:

  • 心拍数・疲労感の記録
  • 会話や食欲に変化がないか
  • 楽しみながら走れているか

まとめ|9分台は「挑戦の証」、継続と工夫がカギ

中学生で3000m9分台を目指すのは簡単なことではありません。ですが、正しい練習・適切な休息・成長を焦らない姿勢があれば、決して不可能ではありません。

速さより“強さ”を育てる。
その意識が、記録を超えて自信につながる日をつくります。

いよいよ、9分台への挑戦が始まる

ここまで読んでいただきありがとうございました。9分台という記録は、中学生にとって一つの大きな壁であり、県大会や全国を視野に入れるための重要なステップです。しかし、それは才能だけで決まるものではなく、日々の努力と正しい練習によって確実に近づくことができます。

次の章では、「9分台を目指す中学生のための具体的な練習メニュー」を週単位でご紹介します。競技レベルや成長段階に応じて無理なく取り組める構成なので、ぜひ実践しながら、自分の変化を楽しんでください。

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